人口カバー率 という統計数値がある。
主に携帯キャリアなんかがアンテナの設置範囲の目安として発表する数値になっているみたいだけど、特に、携帯電話の利用範囲としてこの数値は10・15モード燃費 と同じくらい役に立っていないと思う。
理由は、人口カバー率の定義上仕方ないのだけど、
「カバーされている(サービスが利用可能である)市町村の人口の合計 ÷ 国内総人口」
としている点。
モバイルだというのに、その地に住んでいる人を対象にしても意味が薄いでしょうに。
個人的にキャンプや旅行を多くするので、携帯は出先で使うケースが多いのだけど、過疎地域の道々やキャンプ地では繋がりにくい、届かない、ということが割と多い。
キャンプ地であれば、当然人口は少ないわけで、今の評価方法であればアンテナを立てるインセンティンブが最も低いと考えるのが自然だろう。
モバイルでの通信需要が高まる場所が、最もモバイルを遠ざける場所、というのも皮肉なもの。
キャリア方面には、是非とも点数稼ぎでない、実効性の高いアンテナ設置を推進してもらいたい所です。
と言うのを、TechCrunch[JP] の記事を見て思い出して書いた。